ぶんちょうの小部屋

徒然なるままに。

星の道標

貴方のまなこは固く閉じられたまま
鮮やかな赤はやがて暗さを増す

横たわる貴方は長い夢の中で
高く、遠く、羽ばたく

貴方の魂は綺羅星の如く
在るべき場所へ私を導く
この身を黄泉へ差し出すまでは
貴方は共に生き続ける

私は貴方の気配を纏い
洋燈の灯りをそっと燈す

深い悲しみを心に宿す
小さき者の道標として