ぶんちょうの小部屋

徒然なるままに。

距離感の測れない残念なわたし

COVID-19以降のソーシャルディスタンスの話ではなく、他人との距離のお話です。

 

以前イベントの搬出をして帰っていた時に、先に会場を出た二人に追いつきました。

一人はけっこう仲良くしてもらっていて会話もよくする人、そしてもう一人は顔見知りではあるけどほとんど話した事ない人…というかこれまで何度か挨拶しても返ってきたことがないので「あれ?わたしの声小さすぎたかな?」って感じです。

 

そんな三人で同じ方向の電車に乗りました。

わたしは次の駅で乗り換え、仲良い人はこのまま電車に乗って行く、そしてもう一人も乗り換えということが分かりました。

わたしは考えました。

「電車から降りて二人になってしまうその時にどう振舞おうか…。話題もないし一番無難なのは「お疲れ様でした」と挨拶さっさと歩いて行くことだな。タイミングとしてはホームに降りてすぐだ」

そして頭の中で数回シミュレーションしました。

 

程なくして電車が駅に停車し、わたしともう一人は、仲の良い人に「お疲れ様でした」と言ってホームに降り立ちました。

そしてもう一人に「お疲れ様でした」と言おうとそちらを見た瞬間…。

まるでわたしが最初から存在しなかったかのようにスタスタ歩いて行ってしまいました。

 

わたしは「なるほど世間的にはこれが正解なのか」と思いました。

電車の中で言った「お疲れ様でした」だけで良かったのです。たとえ一度も相手の目を見ずとも。

 

人との距離感が分からない故にシミュレーションまでするも気疲れして終わってしまう、そんな残念なわたくしでありました。