ぶんちょうの小部屋

徒然なるままに。

年越しそばの思い出

かつて中村家には「年越しそばは年越しに食べる」という掟がありました。

 

大晦日の夕飯はだいたいすき焼きです。親はそんなに肉を食べないのでわたしは腹いっぱい食べさせられます。

そして紅白が終わる頃に年越しそばが登場。「ゆく年くる年」を観ながらそばタイムです。

 

わたしは毎年全くお腹が空いていないため、母にせめて半分にしてほしいと懇願しても却下されます。

仕方なくそばなどを食べ、夜更かしができないため消化する前に寝てしまうので正月三日間ほどは毎年胃がもたれてほんど食べられません(おせちも別に好きじゃないからいいけど)。

そんな感じなので正直お正月は苦手でした。

 

が、親もやがて歳をとります。

紅白の途中で仮眠をとるようになり、眠気が勝って起きて年越しそばを作るのが面倒になってきました。

そこでわたしは「年越しそばを昼に食べるのはどうか?」と提案しました。

すると何だかんだ言いながら両親共提案に乗りました。

二十年以上続いた攻防にやっと終止符が打たれた瞬間でした…。

 

たぶん年越し云々はほぼ意味なかったのではと思います。