『WOWとYeah 小室哲哉 起こせよ、ムーヴメント』(神原一光/小学館)を読みました。
昨年NHKで放送された「インタビューここから」をきっかけに作られた、プロデューサー・小室哲哉を掘り下げるインタビュー本です。
小室先生の場合は、作詞・作曲・編曲・プロデュースと全部やってしまうのですが、フリーのプロデューサーでこういう人は珍しいのかもしれません(元々シンガーソングライターの人がセルフプロデュースするというのはよくありますが)。本当にJ-POPを効率よく作ることに特化した人なんだなぁと思います。
ヒット曲の裏話を読むのは単純に面白いです。
朋ちゃんの事もそんなサラッと言っちゃうんだ…と驚いたり(まぁ日本中知ってる事だし小室先生はわりと天然な人なので)。
trfや安室奈美恵の話などを読むと、けっこうアーティストの要望を汲み取ったりケアしつつ、レコード会社側との落とし所を探してるんだなぁという印象がありました。
個人的に「へえ〜」と思ったのはアイドルに楽曲提供を始めた時に、そのアイドルの子達とは全然会わせてもらえなかったとか。
正直もっとチヤホヤされていると思っていたのですが現場は意外とクールだったんだなぁと思いました(わたしがTMのファンだったので、テレビなどで「作曲 小室哲哉」の文字を見て勝手にテンションが上がっていただけかもしれない)。
あと、チラッとですが宇多田ヒカルにも触れてて、彼女の出現って本当にJ-POPの特異点なんだな〜と思いました。
と言うわけでこの本を読みつつサブスクで小室曲を聴くと(便利な時代になりました)、こんなふうに考えて作られてるんだというのがよく分かって楽しいです。