ネタバレあります。ご注意を。
横溝正史『本陣殺人事件』(角川文庫)
・本陣殺人事件
・車井戸はなぜ軋る
・黒猫亭事件
・本陣殺人事件
金田一耕助の初めての事件として有名な「本陣殺人事件」。密室殺人です。
わたしの想像力が及ばず文字での説明ではトリックが頭に入ってこなかった。こういう話は映像で観るのに向いてますね。
・車井戸はなぜ軋る
主に本位田鶴代の手紙で話が進んでいく。
絶対入れ替わり殺人だと思ってたんだけど入れ替わってなかった!
・黒猫亭事件
「顔のない死体」事件。
お繁と鮎子の関係に「え〜」と思いつつ…。
三遍の中で一番、金田一耕助がガッツリ推理を披露している。
というわけでこの短編の中で、密室・入れ替わり・顔のない死体の、ミステリーの基本の三つが網羅されてます。
金田一シリーズは石坂浩二の映画や古谷一行のイメージが強いので、金田一耕助をどうイメージしたらいいか正直分からないところがあります。横溝正史は「古谷一行のイメージが合ってる(石坂浩二はハンサムすぎる)」と言っていたそうですが…(石坂金田一がアメリカで麻薬をやってたとかはあまり想像できない)。